海老原麻依子さん
特別養護老人ホーム谷中勤務
自然体で接しています!
普段の業務について教えてください。
勤務時間は早番から夜勤まであってばらばらなんです。どの時間帯の勤務でも同じなんですけど、前のシフトの職員から申し送りを受けて、入居者様に変わったことがないかとか、今日の動きなどを確認します。
仕事は入居者様の生活リズムに沿っているイメージです。3回の食事のお世話や、排せつ介助、入浴のお手伝いをしています。
一つ一つの業務をただこなすのではなく、みなさんがどうやったら気持ちよく過ごすことができるかを意識しながらやっています。私は今年の4月で三年目ですがまだまだですね。先輩職員はもちろん、入居者様たちからも教えられることが多く、日々がんばっています。
私はもともと人とコミュニケーションをとるのがあまり得意ではないんです。だから、最初は入居者様との意思疎通にも苦労しました。でも、コミュニケーションについては無理をしても仕方ないと、あるときに気付いてそれからは自然体で接するようにしています。そのほうが逆に皆さんと上手く意思疎通できているような気がします。よく癒し系と言われますが、仲の良い友達からは猫をかぶっているとも言われます(笑)。
結婚しても出産しても続けられる仕事
この仕事を選んだきっかけは?
高校は普通科を出て、最初は医療や福祉とはまったく関係のない事務の仕事を始めたんです。でも、どうも自分のしたいことと違うような気がして辞めてしまいました。
そのあと色々と考えているうちに、人のためになる仕事がしたいと思い介護の道を志すことになりました。結婚しても出産してもずっと安定して続けられる仕事だというのも大きかったです。
専門学校で二年間、介護の勉強をして介護福祉士の資格を取りました。卒業後、もっと勉強したいと思い、大学に編入してまた2年間社会福祉士の勉強をしました。
大学時代の実習先が、たまたまこの台東区社会福祉事業団の地域包括支援センターだったんです。研修中から働きやすい雰囲気だなとは思っていて、ちょうど採用もしていたので受験して合格することができました。
看取りを経験して
仕事を始めて想像と違ったことはありますか?
介護の学校のHPや学校案内パンフレットを見ていると、思いやりや優しさがあれば何とかなるのかなと思っていたんです。でも、実際は全然そんなことなくて…。
命に関わることに直接携わっているので、ずっと気持ちは張りつめていますし、勉強しなければ分からないこともたくさん。福祉の学校に通っていた時もそれは感じていましたが、働き始めてからさらに強く思いますね。
この施設で「看取り」を希望される入居者様とご家族がいらっしゃいます。私自身、何人かの入居者様をお見送りしました。入居者様の最期の瞬間に立ち会うのはとても辛いことです。入居者様が亡くなったあとはそのあとずっと動揺してしまいます。ですが、この場所で最期を迎えたいと思っていただけたということは、それだけ居心地のよい場所を作ってこられたということかなとも思います。
事業団ならではの働きやすさ、メリット
福利厚生について教えてください。
第一に思い浮かぶのは休暇がしっかり取れるということですね。夏休みも5日取れます。本来当たり前のことですが、大学の同級生などから話を聞いていると、休日出勤があったり、休みが取りづらかったりするところもあるそうです。
ここは、休暇を取って当たり前という雰囲気がありますし、そういう意味ではとても働きやすいです。給与や賞与に関しても、きちんと額面通り出ますし、それはやはり台東区が設立した法人だからだと思いますね。
私は住んだことはありませんが、近くに寮もあり、安い家賃で快適に暮らせるそうです。
ストレス発散法は?
仕事が終わるとまっすぐ帰ることが多いです。共働きなので家事も溜まりやすいですし、あんまり寄り道はしていないですね。家が好きですし(笑)
休日にはカラオケやマッサージに行って仕事の疲れを癒しています。