特別養護老人ホーム谷中
(ショートステイ)
管理栄養士便り⑦ 松花堂弁当
「食」は人を良くすると書きます
その意味は、大きく2つあるでしょう。一つ目は、体に栄養を摂り入れるということ。そして2つ目は、生活の上での生きがいとなること。
好物を食べた時、おいしいものを食べた時、気の合う仲間と食べる時など、嬉しさと共に満足感を感じませんか。食が生きることに与える影響はとても大きいです。
見た目から、食を楽しむこともできるでしょう。
昨日は、昼食を弁当形式で提供しました。
普段とは目先を変えてお食事を楽しんでいただければという調理委託業者さんのご提案のもと、提供に至りました。調理作業員を増員し、ご利用者の皆様に喜んでいただきたいとの思いで献立やタイムスケジュールを組みました。
昨今の情勢により、会話をしながら食事を楽しむということはできませんが、皆さん静かに黙々と、お品書きをみながら召し上がっていたのが印象的でした。デイサービスのご利用者様からは、食後や帰宅時に「めずらしいね!」「おいしかったよー」など嬉しいお声をきくことができました。
ウィルスとの共存という私達の生活に変化が求められる中、残念ながら、その予防や治療に効果のあるピンポイントな食品は今の所ありません。
(食事面で)大切なのは、ウィルスに対する体の免疫能を維持・強化させること、そのために必要なのはバランスの取れた食事です。単品に偏ることなく、さまざまな食品を摂取することで自然とバランスの取れた食事になります。エネルギーの素である炭水化物(米やパン、麺など)をしっかり食べる。体を作るたんぱく質(肉・魚・大豆製品・卵)や、代謝を助けるビタミン・ミネラル類(野菜)を毎食取り入れる。煮物だけではなく揚げ物も時には食べる。果物や乳製品も毎日継続的に。そして旬を楽しむ、そんな日々を日常化しながら免疫力を高め、この難局を乗り越えていきましょう。