特別養護老人ホーム谷中
(ショートステイ)

管理栄養士便り⑤ 御節と新年御膳

年が明けて早くも半月が経ちました。
今年も入居者様やご利用者の皆様に喜んでいただけるお食事を目指し、厨房職員一同頑張ってまいります。新年は元旦のお節に新年会のお祝い膳と、新しい年をお食事でもお祝いしました。

元旦の御節です
『常食』(咀嚼や嚥下に支障のない方のお食事です)

 

『ソフト食』(嚥下調整食4相当』 歯茎ですり潰せるやわらかさに仕上げています。高野豆腐を木綿豆腐に変えたり、なますの大根等もよく茹でてあります。

 

『なめらか食』(嚥下調整食3相当) 舌で容易に潰せるやわらかさに仕上げています。出来上がった料理を一品ずつミキサーにかけ、ゲル化剤を添加して加熱し再成型しています。

 

『ミキサー食』(嚥下調整食2-1相当) 出来上がった料理を一品ずつミキサーにかけ固形物をなくしています。この日は御節料理で通常より食材の数が倍以上。何度ミキサーを回したことでしょう・・・

 

特養(短期入所含む)では、口腔機能の低下等により、常食を食べることが出来ない方が多くいらっしゃいます。咀嚼や嚥下障害があっても、安全に召し上がっていただけるよう、それぞれの状態に応じた食事形態をご用意しています。
元旦も、安全に楽しく御節が食べられるようにと、魚は魚型に成型したり、錦玉子は卵黄と卵白に分けたり、、、なんて細やかなのでしょう☆ 調理従事員の心配りに頭が下がります。
肝心の味についても、どれを食べても常食から損じることのない美味しさでした。

1月12日(日)新年会 お祝い膳
ご家族やご来賓の皆様と一緒に召し上がりました。
海鮮丼は入居者の皆さまの大好物!
地元の魚屋さんから届いた海鮮は、新鮮かつ絶品でした。

 

『なめらか食』
小鉢の炊き合わせに入っている信田巻は、ほうれん草と油揚げを別々にミキサーにかけ、それぞれをゲル化剤で固めたあとに巻いてあります。味は常食と変わらないのになめらかで食べやすい!